日本財団 図書館


 

(3)「ゆめはま2010のプラン」におけるバス交通の改善施策

 

平成6年に横浜市で総合計画「ゆめはま2010プラン」を策定し、その中で公共交通の改善を重点施策として掲げ、快速・安信・ネットワークプランと命名。
公共交通整備を「ゆめはま2010プラン」の基幹的事業に位置づけている。

 

?@最寄り駅まで15分の交通体系の整備
市内の大半の地域において住宅地から最寄り駅まで概ね15分で到達できるようにしようというプラン。

 

?A都心まで30分の交通体系の整備(鉄道整備と連関)
市内に5つの副都心を整備するという計画を設け、都心・副都心の間、市内全域から都心・副都心へのアクセスが30分で移動できるようにしようというプラン。

 

?B全国各地市都県の主要都市や空港等を結ぶ広域的な交通体系の整備
新幹線・空港・高速自動車国道等の整備を基本とするプラン。

 

(4)「最寄り駅まで15分の交通体系の整備」の背景と施策体系について

 

?@市民3万人を対象としたアンケート調査の結果

 

●通勤・通学におけるバス・鉄道等の公共交通体系の整備に対する要望が強い。
●西区では移動時間が概ね15分程度となっているが、郊外の泉区等では30分以上かかるケースも多く、とくにバス利用の場合、所要時間が非常に長く、バスサービスの地域格差、都心と郊外での地域格差が顕在化している。

 

?A整備目標の考え方

 

●最寄り駅までのバス交通でのアクセス所要時間の短縮を図る
●徒歩またはバスで市民が自宅から最寄り駅まで15分で到達できる

 

?B施策の体系

 

<基本的な考え方>
●駅まで徒歩15分で行くことができる徒歩圏の拡大
→鉄道新線の整備
●全ての市域を15分徒歩圏となるよう鉄道網を整備することは長期的な視野が必要。
→バス交通網の整備と鉄道整備をリンク

 

?Cバス交通の改善
<ハード施策>
●幹線道路・地区幹線道路の整備、ボトルネック交差点の改良、駅前広場の整備・改善等の推進
<ソフト施策>
●道路が狭隘な地域への小型バス、乗合タクシーの導入等
<交通規制面>
●バスレーンの設置、一般車の乗り入れを一定のエリアで禁止する等の施策を展開
→バスの走行性の向上、定時性の確保、路線網の充実、運行頻度の向上等をめざす。

 

?D整備目標
現在、最寄り駅まで15分の達成率は、人口ベースで約7割。
施策の推進により、平成10年度までに約8割程度、2010年に全域カバーをめざす。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION